日本の一般家庭がこの20年で倍以上の電気を消費するようになった理由のひとつに、これまでの日本の住宅は「断熱」「気密」にあまり重点を置かず、建てられてきたということがあります。

在来工法では、床下から壁、天井へと空気が流れる構造になっているため、室内の空気が漏れることを防ぐ事はできません。
以前の気候のままであれば、それでも過ごせたかも知れません。
しかし、私たちの家が建つ地域の気候も、以前とも大きく変わってきてしまいました。それには、地球の温暖化や、都市化が進んだことによるヒートアイランド現象など、様々な要因があります。
気密性や断熱性が低いまま、住み続ければ、いくら、冷房や暖房をかけても、効率的ではありません。これからの暮らしや環境にあわせた住宅へと変えていく必要があります。
また、環境の観点から見れば、日本住宅の建て替えサイクルが約30年と短いことも問題です。家一軒分の廃材や建材は、莫大な量です。産業廃棄物の中で建築廃材の割合も非常に高く、全体の2割をしめています。
しかも、住宅にかかる木材の8割は現在輸入品で賄われています。その年間消費量も9000万㎡と多く、換算すると50年かけて育てた杉を、年間ひとり3本も消費している計算になるのです。
世界の陸地の約30パーセントが森林。森林は水を溜め込む自然のダムでもあり、また、多くの生物が暮らす場所でもあります。その森林が年間で日本の本州の約2/3くらいの広さ、なくなっていっています。他国に比べるまでも無く、日本では多すぎる木材を消費しているのです。
環境の視点から考えると、家を建て替えずに長持ちさせることはとても意義のあること。今は、耐震技術や断熱技術も開発され、手を入れることで30年で立て替えてきた住まいを、50年、100年と保たせることができるのです。
限りある資源を上手に使う、そのリサイクルこそがエコロジー。
私たちが今、住む「我が家」を上手に活かす、リフォームする。
そうやって長い時間をかけて大事に住む家こそが、最も地球に優しい「エコハウス」なのです。







